デジタルカメラ:テーマコードランキング
今度は、そもそも5C122というテーマコードが、全テーマコードの中でどれ程の位置に居るのか、確認してみましょう。
前回と同様にして、2011年10月に公開になった公開公報を基にパテントマップを作成します。
全テーマコード中、スタジオ装置は第5位となっています。(図をクリックすると拡大します)
ベスト5入りする常連のテーマコードとなっております。
それだけ、今デジタルカメラの技術は、特許的に脚光を浴びているということです。
また、9位に[5B057]画像処理が来ています。
この5B057は、5C122と近接したテーマコードで、同一の明細書に両方のテーマコードが付与されることも多いです。
このように、デジタルカメラに関する出願はとても多いので、デジタルカメラ関係機材を製造しているメーカにとっては、良い特許戦略を立てることが必須となっています。
そうしなければ、いくら良い商品を作っても、特許の訴訟で負けて、多くのロイヤリティを支払う羽目になるか、最悪の場合出荷停止になる可能性すらあります。
デジタルカメラメーカの中で、出荷台数に比較して特許取得件数が少ない企業は、特許が強い企業から狙い撃ちされるようになる可能性が高いものと推測されます。
もっとも、特許で重要なのは出願件数だけではありません。
特許の質も重要です。
特許の質を正確に見るには、特許を一件一件、全て精読する必要がありますが、これは頻繁にできるものではありません。
では特許の質を確認する方法は全く無いのでしょうか。
特許の質は、基本的に「特許請求の範囲」の質で決まります。
そして一般的に、特許請求の範囲は、短い方が良いとされています。
特許請求の範囲に記載した事項は全て限定事項になるためです。
ということで、出願人別に請求項1の短さランキングを出してみたらどうでしょうか。
特許の質が、少し透けて見えてくるかもしれません。
アイデアビットで12月に開始予定のアイデアグラフオーダーメイドでは、この、出願人別の請求項1の短さランキングを出力することができます。
サービス開始まで、もう暫くお待ちください。
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